著者のコラム一覧
本城雅人作家

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞の記者を経て09年「ノーバディノウズ」(第1回サムライジャパン野球文学賞)でデビュー。17年「ミッドナイト・ジャーナル」で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「紙の城」「監督の問題」など多数。

連載<9> ダサい恰好では選手に甘く見られる

公開日: 更新日:

 翔馬には岸の服装からして気に入らなかった。安っぽいペラペラのウインドブレーカーに、ダサい綿パン。こんな格好で取材にいくから選手に甘く見られるのだ。翔馬の大学には、毎年何人かがドラフト指名されるとあっていつも記者が来ていた。だが真面目に取材しているのは数人で、ほとんどが練習も見ず…

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【連載】連載小説「奪還」 本城雅人

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