「AV女優消滅」中村淳彦著

公開日: 更新日:

 AV業界は、90年代後半から、自浄作用によって過去と比べると見違えるほど健全な業界に変貌し、自ら女優に応募する女性も増えてきたといわれていた。しかし、昨春、女性団体の告発によってAV出演強要問題が発覚。それまで沈黙を守っていたAV女優たちも声をあげるようになり、業者の摘発も行われた。本書は、長年、AV女優の取材を重ねてきた著者が、その過酷な労働環境を伝えるルポルタージュ。

 芸能人になれるとスカウトされ、最後は大勢に囲まれ脅されて契約書にサインさせられたという小雪さん(仮名)など、今だからこそ話せるという女優、元女優たちの赤裸々な告白や業界側の取り組みなどを紹介しながら、存続危機に陥った業界の生き残りの道を探る。

(幻冬舎 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか