「女政治家の通信簿」古谷経衡著

公開日: 更新日:

女性が輝く」をスローガンに掲げる安倍内閣だが、女性閣僚をはじめ、女性議員、さらに夫人の言動に振り回され、女難に見舞われた内閣だともいえる。

 本書は、そんな総理の取り巻き議員をはじめとする現役女性議員の政治家としての資質を検証する人物批評。

 選挙に勝てば女性の勝利、負ければ男性優位社会のせいという詭弁を弄する小池百合子都知事をはじめ、「保守の世界観や、タカ派的価値観が虫食い状態に存在するだけで、そこに体系的なものを発見することができない」という稲田朋美元防衛大臣、女であることを売り物にして政治家の道に進んだ凡百の女政治家とは全く異なるという野田聖子総務大臣など保守からリベラルまで女性政治家29人を俎上に載せる。

 (小学館 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”