「終焉」ハラルト・ギルバース著 酒寄進一訳

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 1945年4月・ベルリン。ユダヤ人の元刑事・オッペンハイマーはナチスの目を逃れるために妻のリザとともにビール醸造所の地下で潜伏生活を送っていた。

 ある日、場所を提供してくれたギャングのエデの手下がディーターと名乗る男を連れてきて、彼が持つカバンから目を離さぬよう指示される。数日後、外出したディーターが脱走兵に襲われて死ぬ。オッペンハイマーは、彼のカバンを枯れた井戸の中に隠すが、侵攻してきたソ連軍にディーターと間違われ連行されてしまう。そして、解放され、戻った彼は、留守の間にリザがソ連兵に暴行されたことを知る。

 戦時下のベルリンを舞台にしたシリーズ・クライマックス。

(集英社 1100円+税)



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