「〈暮らしやすさ〉の都市戦略」保坂展人著

公開日: 更新日:

 世田谷区長として街づくりに取り組む著者は、アメリカのポートランドを訪れた。ここはかつて造船、鉄鋼業が盛んだったが、産業が衰退し、工場や会社などが閉鎖されて、人影がなく、犯罪が多発する街に。だが、鉄道の広大な操車場があったパール地区から再開発が始まり、銃眼がある19世紀末の軍事要塞が劇場にリノベーションされたり、古いホテルがくつろぎの場として蘇った。

 ポートランドは「徒歩20分の生活圏」をつくることを目指し、ストリートカーや、ライトレール中心の交通網を構築した。郊外には住宅地と農地の境界線を設け、市街地の無限の拡大を止めている。

 ポートランドをお手本に、人間中心の街づくりを目指す区長の挑戦の軌跡。

 (岩波書店 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(2)

  2. 2

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(1)

  3. 3

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  4. 4

    2026年は米価が値頃になるのか? 昨年末には最高値更新も業界には先安感漂う

  5. 5

    「日吉湯」は大満足のスーパー銭湯風銭湯 15台分の駐車場も完備

  1. 6

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(3)

  2. 7

    NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への“期待と不安”…第1話を見た時代劇研究家が語る

  3. 8

    “脇役中の脇役”仲野太賀に秀吉を補佐する弟・秀長はまさにハマリ役 NHK大河「豊臣兄弟!」スタート

  4. 9

    青学大・原晋監督も警戒! 早大総長の「2億円の置き土産」は来年開花するか

  5. 10

    矢沢永吉と郷ひろみ…NHK紅白で浮き彫りになった“待遇格差”の現実 視聴率35%回復も問題山積