「もつれ」ジグムント・ミウォシェフスキ著 田口俊樹訳

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 日曜日の朝、ワルシャワの教会の施設で殺人事件が発生し、検察官のシャツキが現場に呼び出される。右目を焼き串で貫かれた被害者は、施設を借りてセラピーを行っていた精神科医ルツキの4人の患者の1人テラクだった。通り魔的な強盗の犯行でなければ、ルツキと3人の患者の中に犯人がいるはずだ。シャツキは、患者から話を聞く。

 しかし、3人ともテラクとは初対面で何も知らないという。セラピーでは参加者が他の者の家族の代理を務めるファミリー・コンステレーションという療法が行われていた。捜査が進む一方で、弁護士の妻との関係に悩むシャツキは、取材に来た若い女性記者にひかれ悶々とした日々を送る。

 ポーランド発の極上ミステリー3部作第1弾。

(小学館 970円+税)

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