「もつれ」ジグムント・ミウォシェフスキ著 田口俊樹訳

公開日: 更新日:

 日曜日の朝、ワルシャワの教会の施設で殺人事件が発生し、検察官のシャツキが現場に呼び出される。右目を焼き串で貫かれた被害者は、施設を借りてセラピーを行っていた精神科医ルツキの4人の患者の1人テラクだった。通り魔的な強盗の犯行でなければ、ルツキと3人の患者の中に犯人がいるはずだ。シャツキは、患者から話を聞く。

 しかし、3人ともテラクとは初対面で何も知らないという。セラピーでは参加者が他の者の家族の代理を務めるファミリー・コンステレーションという療法が行われていた。捜査が進む一方で、弁護士の妻との関係に悩むシャツキは、取材に来た若い女性記者にひかれ悶々とした日々を送る。

 ポーランド発の極上ミステリー3部作第1弾。

(小学館 970円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝