「一字違いの語彙力」山口謠司著

公開日: 更新日:

 気前よく人に食事や金品を提供することを「大判振る舞い」というが、「大判」ではなく「大盤」が正解。もともとは「椀飯振る舞い」という江戸時代の中期から使用例が見られる言葉で、読みは「おおばん」ではなく「おうばん」。年に一度の正月などに一家の主人が親族を招いて開く盛大な宴のことを指したともいい、明治末期から次第に「大盤」と書くことが定着した。

 ほかに、「除行運転」「汚名挽回」「魔天楼」「間一発」「重復」「プリント基盤」「肉迫」など、ついついやってしまう間違い語や、「侃々諤々」「剛の者」「青天の霹靂」など丸のみで覚えるに限る“ややこし語”までの語彙力アップのテキスト。 

(さくら舎 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 3

    “Snow Manの頭脳”阿部亮平は都立駒場高校から“独学”で上智大理工学部へ 気象予報士にも合格

  4. 4

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  2. 7

    参院選“内部調査”で見る石破自民「落選危機」27選挙区リスト 炎上議員、大臣経験者…“難あり”人物ゾロゾロ

  3. 8

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  4. 9

    長嶋家「断絶」の行方 長男一茂は絶縁状態、喪主は次女三奈氏が…長嶋茂雄さん死去で雪解けなるか

  5. 10

    日本郵便はデジタルアドレスの前に、まじめに仕事をやってくれ