外国人が教えてくれる日本の魅力編

公開日: 更新日:

 日本に魅せられて在住10年以上という外国人も珍しくない昨今、彼らの描くものはもはや、単なる異国情緒の域にあらず。やたらと擬態語・擬声語を乱発する日本人の言葉づかいや、プールで休憩時間になったら、だれひとり文句言うことなく一斉に休憩に入る従順さなどに日本の文化の特徴を嗅ぎ取るあたり、お主やるな、とガテン。そんな人たちが書いた面白日本リポートを一挙紹介。

「英国人記者の抱腹レポート」という副題がついた「『ニッポン社会』入門」は発行部数6万部を突破。著者コリン・ジョイスは1992年に来日し、神戸で日本語を学ぶ。そこで知った「ずんぐりむっくり」という言葉に衝撃を受ける。世界の言語で最もコミカルな音の配列ではないか! ペラペラ、イライラ、シクシク、ペコペコなど擬態語・擬声語は「日本人の素晴らしい共有財産だ」と感心する。

 埼玉で英語教師などをした後、英紙「デーリー・テレグラフ」記者となり、英国に日本のニュースを送った14年間の体験から、「プールは日本の縮図だ」と断言する。初心者、上級者、ウオーキング用とコースが分かれ、休憩時間がきたら疲れてなくても休まねばならず、スキンヘッドで髪の毛がなくても水泳帽をかぶらなければいけない。もちろん、イギリスのプールにも規則はあるが、誰もそれを守ろうとしないし、守らせようともしないそうだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち