• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「1分間に400字」が伝わる話し方の奥義

 大切な商談やプレゼンがどうにもうまくいかない。その原因は提案や資料の内容ではなく、あなたの話し方にあるかもしれない。浅沼道郎著「ゆっくり話すだけで、もっと伝わる!」(朝日新聞出版 1300円+税)では、名古屋テレビ放送の名物アナウンサーが、トークの達人になれるプロの技を伝授している。

 話すスピードひとつでも、相手への伝わり方が変わる。人がもっとも聞きやすいと感じるのが、1分間に400字を話すスピードだという。アナウンサーもこれを基準とし、迫力が必要なスポーツ実況では1分間に600字など、変化をつけているそうだ。とはいえ、素人がすぐに1分間400字ペースを身に付けるのは難しい。

 そこでお勧めなのが、まずは15秒間で100字話すペースを覚えること。原稿用紙に文章を書き、これを読む練習をしてみよう。厳密に100字でなくてもいいが、すべてひらがなで書くこと。15秒の感覚を叩き込めば、長いスピーチでも伝わりやすいスピードが分かってくるはずだ。

 滑舌も伝わり方に大きく影響する。舌足らずとまではいかないが、何となく聞き取りにくい話し方をする人が周りにいないだろうか。これは、一語一語の歯切れが悪いことが原因であるという。国会中継などを見ていると、話の内容が頭に入ってこない話し方をする政治家がいるものだが、「安保法案にぃ、つきましてはぁ、国民のぉ」というように、母音が伸びて歯切れの悪いことが多い。一方、小泉純一郎氏や橋下徹氏が人気を集めたのは、内容にかかわらず、非常に歯切れの良いスピーチをしていたからだと著者。

 滑舌は、ちょっとした工夫でよくすることが可能だという。それは、常に口のかたちを意識して話すこと。原稿を見て話す際には、すべての漢字にふりがなを付けるといい。例えば、「平仮名」と「ひらがな」という表記では、後者のほうが口のかたちに意識が向くはずだ。競走馬の名前を、スピードは気にせず、正確に発音する練習もお勧めだという。

 ほかにも、語彙を増やす、表現力を高めるなど、伝わる話し方の技が満載だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    浮いた話もなし…波留の“私生活”がベールに包まれるナゾ

  2. 2

    90年代はやりたい放題だった…とんねるずへのノスタルジー

  3. 3

    野田聖子氏周辺に疑惑 仮想通貨「GACKTコイン」接点は?

  4. 4

    乃木坂46白石麻衣 不可解なドタキャン騒動に大ブーイング

  5. 5

    なぜ? 「大阪万博」スポンサーに米国カジノ企業が次々と

  6. 6

    安倍首相を守り栄転 太田理財局長は“論功行賞”で主計局長

  7. 7

    広島追撃にキーマン不在…巨人・坂本は長期離脱の可能性も

  8. 8

    高校の同級生の三浦友和 清志郎にRC再結成を持ちかける

  9. 9

    安倍首相を悩ませる 金正恩の「拉致問題」への対応一変

  10. 10

    ZOZO騒がれた日の皮肉 老舗球団は新興勢力に5年で抜かれる

もっと見る