「あなたもスマホに殺される」志駕晃著

公開日: 更新日:

 ある夜、鈴木のスマホに「自殺相談室」というSNSから招待メールが届く。悩んでいる人にアドバイスするゲーム感覚のSNSだという。

 中学教師の鈴木は、いじめに悩む相談者を放っておけず、「先生」「友達」「親」に相談する、「自殺する」という4択から「先生」を選んでタップ。すると画面が変わり「自殺相談室」のウェブページにつながった。

 相談者の悩みに答えるとポイントがたまる仕組みで、鈴木はこのSNSのとりこになってしまう。相談の4択には必ず「自殺する」が入っている。痴漢がやめられない相談者に初めて自殺を勧めた鈴木は、彼が本当に自殺をしたと知り恐怖に襲われる。

 謎のアプリによって人生が壊れていく恐怖のサイバーミステリー。

(KADOKAWA 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー