「目撃」西村健著

公開日: 更新日:

 板橋区内で資産家夫人の笠木登志子が殺された。忘れ物を取りに戻ったところ、侵入していた犯人に出くわし、ナイフで心臓を突き刺されたようだ。

 仲間内で“見立て屋”と呼ばれている警視庁刑事部捜査第1課の穂積亮右は、その手口から用意周到な犯人像を推察。

 そんな中、「殺人事件を目撃したかもしれない」という女が現れる。女は電気メーターの検針員・戸田奈津実で、犯行時刻ごろに笠木邸で検針をしていたという。事件以来、誰かに監視されているようだとおびえる奈津実に、穂積はパトロールさせることを約束する。数日後、奈津実の元に「お前は逃げられない」と書かれた不審なメッセージが届く。

 冷静なベテラン刑事、殺人犯、奈津実ら複数の視点を通して物語が展開する長編ミステリー。

(講談社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝