「上野―会津 百五十年後の密約」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 明治維新150年となる2018年の春、築地の勝海舟の銅像が何者かに持ち去られた。

 翌日には都庁に、上野の西郷隆盛の銅像を破壊して不忍池に沈めろという脅迫状が届く。

 都知事の要請を受けて、十津川らが捜査に乗り出す。「戊辰百五十年の歴史を正す者」と名乗る犯人は、江戸無血開城の歴史認識に疑問を抱く人物と思われた。

 捜査には徳川旗本の子孫・日下刑事をはじめ、薩摩藩や会津藩の家老の末裔である福島県警や鹿児島県警の刑事も加わる。十津川らは、上野の西郷像を修繕を装い青いシートで覆い監視。1週間後、要求を拒否された犯人は新たに東武鉄道の「特急リバティ会津」の爆破を予告してくる。

 著者独自の歴史観をもとに描く長編ミステリー。

 (文藝春秋 980円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタク長女が破局 ハンパが許せなかった工藤静香の怒り

  2. 2

    豪邸が粉々…ベイルートを逃げ出したゴーン被告が向かう先

  3. 3

    <1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる

  4. 4

    堀田茜と紫吹淳も離脱…オスカー崩壊の裏に恐怖の社内改革

  5. 5

    不正販売で処分の「かんぽ生命」が受け継いだ磯田イズム

  6. 6

    定規で測ったように一角だけ絹目が見えないラミネート跡

  7. 7

    レバノン大爆発…逃亡したゴーン被告に迫る深刻な危機

  8. 8

    南野陽子再ブレーク!「半沢直樹」で狙いのねっとり関西弁

  9. 9

    三浦春馬さんに金銭を無心か…「母親の過去」と死の動機

  10. 10

    三浦春馬さん“遺書”に記された孤独と苦心惨憺…鬱状態にも

もっと見る