「世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器」デービッド・サンガー著 高取芳彦訳

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 トランプ政権発足1年後、マティス国防長官は驚くべき進言をした。アメリカの電力網などに対するサイバー攻撃からアメリカを守るために、核兵器で反撃する用意があると宣言せよ、と。かつての敵国、ロシアは西側諸国に分断と大混乱を引き起こそうとする核武装国家だった。

 それに比べて中国は自国の長期的な支配を確立することを重視し、それを実現する手段となるのは核兵器や戦争ではなく、サーバーやソフトウエア、ケーブルだと確信している。中国の通信機器メーカーのファーウェイは、シドニーからワルシャワまでの5Gネットワークを構築し、世界の経済大国の軍事同盟の情報を手に入れようともくろんでいる。

 NYタイムズの記者による警告の書。

(朝日新聞出版 2300円+税)

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