「デッドヒート 上 おれたちの箱根駅伝」須藤靖貴著

公開日: 更新日:

 陸上の長距離選手、走水剛は、高校時代の監督の勧めで、箱根駅伝で2年連続シード権を獲得した修学院大学に入学。合宿所に入れなかった剛は、朝5時前に起き四畳半・共同便所のアパートから練習に通う。

 入部の自己紹介で、おざなりのあいさつをする同級生に苛立った剛は、皆の前で目標は日本代表になり、オリンピックの舞台で走ることだと宣言。プロ棋士の父親に「目標を口にすると自己規定になる。すると日々の過ごし方が決まってくる」と言われて育ったからだ。しかし、剛は全国の強豪校から集まったチームメートにはタイムも実績も及ばない。

 駅伝、そしてマラソンに青春をかける剛が東京オリンピックに出場するまでを描く大河青春スポーツ小説第1巻。

(角川春樹事務所 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは