「フェイクウェブ」高野聖玄・セキュリティ集団スプラウト著

公開日: 更新日:

 重要なインフラになったインターネット上には、近年、さまざまなフェイクが蔓延している。膨大な個人情報や情報資産がネット上に急速に集積されていることがその背景にある。そんなフェイク問題の現実や、サイバー攻撃の手口を解説したテキスト。

 大手宅配業者を装い、偽ウェブサイトに誘導し、ターゲットに偽アプリをインストールさせる手口。スマホ内で不正プログラムとして活動をはじめる偽アプリは、個人情報を盗み出すほか、備え付けのカメラやマイクを通してターゲットの生活を盗撮・盗聴していた事例まであるという。

 他にも企業を狙う「ビジネスメール詐欺」や、仮想通貨バブルに乗じたさまざまな事件などを解説しながら、被害に遭わないための対処法までを説く。

(文藝春秋 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ