「明るい夜に出かけて」佐藤多佳子著

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 大学を休学した富山は、実家を出て、深夜のコンビニでアルバイトをしながら、金沢八景のアパートで一人暮らしを始める。他人に体を触られると拒否反応を示してしまう「接触恐怖症」の富山はある夜、常連の女性客を突き飛ばしてしまうが、先輩バイトの鹿沢のフォローで事なきを得る。

 そんな中、小学生から深夜放送のヘビーリスナーだった富山は、挙動不審な客の女子高生・愛が、大好きなラジオ番組にセンスの良い投稿を続けている「ハガキ職人」だと知る。愛は富山もリスナーだと知り、深夜に店に現れては何かと話しかけてくる。ある「事件」で心に深い傷を負う富山が、ラジオと鹿沢や愛らとの交流を通じて癒やされていく青春小説。山本周五郎賞受賞作。

(新潮社 670円+税)

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