「日本人は右傾化したのか」田辺俊介編著

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 グローバル化が進み、先進国では経済的地位や資産などに基づく経済的な分断が進んだとみられている。だが、そういう社会的分断が政治的対立を生んでいるのではない。「成果」を出しているのは、トランプ政権の誕生やイギリスのEU離脱、ヨーロッパ各国の極右政党の躍進、安倍長期政権による純化主義が、移民や外国籍の人びとを排除するナショナリズムである。この分断された状況を乗り越えるためには、お互いにさまざまな文化を背負っていることを認め合う、多文化主義が必要なのだ。

 2009年から4年ごとに行われている「国際化と市民の政治参加に関する世論調査」をもとに、「日本人は右傾化したのか」を探る。

(勁草書房 3000円+税)

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