「天才科学者はこう考える」ジョン・ブロックマン編 夏目大、花塚恵訳

公開日: 更新日:

 科学には時折、「例外」が生まれる。それは後に誤った情報だと判明するが、時折「本物の例外」が出現する。「本物の例外」は現状の見方に正当に異議を唱え、パラダイムシフトを推進し、それが科学的な革命につながる。

 例えば、「大陸移動」説は当時の通常科学では「例外」と見なされた。ウェゲナーは20世紀の初めに、世界の大陸はすべて巨大大陸から分かれて移動したと唱えたのに、その説が受け入れられたのは50年後だった。

 追求すべき「例外」とは、繰り返し反証が試みられているのに、誰もメカニズムが思いつかないという理由だけで無視され、それでも生き残っている「例外」である。

 天才たちの151の視点を紹介する。

(ダイヤモンド社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界