「時計仕掛けの歪んだ罠」アルネ・ダール著 田口俊樹訳

公開日: 更新日:

 3週間前に消えた15歳のエレンの行方を捜すストックホルム警察のべリエル警部らは、通報を受けて郊外の一軒家に踏み込む。しかし、犯人は立ち去った後だった。地下室には監禁の痕跡とエレンの血液が残されていた。

 べリエルはこの1年半の間に起きた2件の少女失踪事件と同じ犯人の犯行と疑う。被害者はいずれも15歳だった。しかし、上司は取り合ってくれない。

 やがて、通報者が犯人自身だった可能性が高いことが判明。改めて3件の捜査資料を見直したべリエルは、マスコミや警察が写した各現場写真のやじ馬の中に同じ女性がいることに気づく。べリエルは拘束したその女性の取り調べを進めるが……。

 スウェーデン発のサスペンスシリーズ第1弾。

(小学館 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー