「時計仕掛けの歪んだ罠」アルネ・ダール著 田口俊樹訳

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 3週間前に消えた15歳のエレンの行方を捜すストックホルム警察のべリエル警部らは、通報を受けて郊外の一軒家に踏み込む。しかし、犯人は立ち去った後だった。地下室には監禁の痕跡とエレンの血液が残されていた。

 べリエルはこの1年半の間に起きた2件の少女失踪事件と同じ犯人の犯行と疑う。被害者はいずれも15歳だった。しかし、上司は取り合ってくれない。

 やがて、通報者が犯人自身だった可能性が高いことが判明。改めて3件の捜査資料を見直したべリエルは、マスコミや警察が写した各現場写真のやじ馬の中に同じ女性がいることに気づく。べリエルは拘束したその女性の取り調べを進めるが……。

 スウェーデン発のサスペンスシリーズ第1弾。

(小学館 1100円+税)

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