「魔性」明野照葉著

公開日: 更新日:

 25歳の志穂子は、社内不倫が原因で父親のコネで入った大手企業を退社。営業職として働きながら、今も不倫相手との関係を続けている。そんなある日、志穂子は取引先の映像企画会社で見た二十数年前のライブ映像に写っていたボーカルの晃に一目惚れする。聞くと、晃は映像企画会社の社員たちのかつてのバンド仲間で、今は不動産関係の仕事をしているという。

 その後、実物の晃と出会った志穂子は、不思議なオーラを放つ彼のとりこになる。晃は資産数百億円の父親のもとで帝王学を叩き込まれたが、会社を継ぐのを拒否して家を出たらしい。やがて、晃と同棲生活を始めた志穂子だが、晃はこれまでの男と何から何まで違った。

 魔性の男に魅せられ、転落する志穂子を主人公に描く長編サスペンス。

(PHP研究所 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性