「病気にならない キャベツ健康レシピ」石原新菜著

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの影響で運動不足に拍車が掛かり、体重増加が気になる人も多いことだろう。とはいえ、ただでさえストレスの多いこのご時世、過度な食事制限はしたくないというのが正直なところだ。

 そこで役立つのが、本書が勧める“キャベツ生活”だ。やり方は至って簡単で、毎日の食事の中に100グラム以上のキャベツを取り入れるだけ。カロリー計算や糖質制限などはしなくていい。そんなことで痩せられるのかと疑うかもしれないが、キャベツの健康効果を侮ってはいけない。キャベツに多く含まれる不溶性の食物繊維は、腸内を掃除するように働き、腸の活動を促してくれる。余分な塩分を排出してくれるカリウムも豊富な上、老化やがんを防ぐイソチオシアネートという抗酸化物質も含まれている。100グラムでたったの23キロカロリーというのもうれしい限りだ。

 食べ方は自由だが、ダイエットにお勧めなのが酢と組み合わせて食べる方法。酢酸は代謝を高めて疲労回復にも役立つ他、体内で肥満を抑制する効果も発揮する。

 さらに、腸内のインクレチンというホルモンの分泌も促し、血糖値のコントロールにも役立つのだ。

 毎日キャベツ料理をするのが面倒という人は、基本の酢キャベツを作っておくといい。清潔な保存瓶に千切りにしたキャベツを入れ、500グラムあたり500ミリの酢を入れて赤唐辛子2~3本を放り込めば出来上がり。半日から1日で食べ頃となり、冷蔵庫で約2週間はもつ。

 本書では、酢キャベツ+塩昆布や、アボカド、トマト、おろしニンニクなどを和えたメキシカンコールスローなど豊富なレシピを掲載している。コロナ禍のダイエットには、キャベツを活用してみては。

(宝島社 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋