「岡本太郎の見た日本」赤坂憲雄著

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 芸術家・岡本太郎の思想家としての側面にスポットライトを当て、その本質に迫る評論。

 太郎は18歳から10年余りを過ごしたパリで、ジョルジュ・バタイユとマルセル・モースという2人の思想家と出会い、濃密な交歓を果たしている。その出会いが太郎にもたらしたもの、そして伝統を知ることは自分を知ることだとの思いに至ったパリ時代の軌跡をまずは振り返る。

 そして戦後、彼は1951年の暮れに偶然入った国立博物館で縄文土器と出合う。その発見を踏み台にして日本列島を北から南までフィールドワークしながらの思索の旅を続け、独自の感性でそれまで誰も注目していなかった視点で日本を見いだしていく。その旅に寄り添い、彼が残した著作を読み解いていく新しい岡本太郎論。

(岩波書店 1740円+税)

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