「よみがえる天才1 伊藤若冲」辻惟雄著
江戸時代の絵師・伊藤若冲は、生前に名声をほしいままにしたが、以後200年もの間、美術史の表舞台から姿を消していた。それを予言してか、本人も「私は理解されるまでに1000年のときを待つ」と言い残している。
そんな謎に包まれた若冲の人生と作品の魅力に迫るアートガイド。
若冲が生きた江戸中期に町人文化が開花。中でも若冲は伝統的な手法から抜け出し、奔放に新しい表現を打ち出した異質の画家だった。彼は自らを当時は概念がなかった「芸術家」と認識していたと思われるという。
青物問屋の世継ぎとして生まれ、独学で絵を学んだ若冲の人生をたどり、代表作の「動植綵絵」をはじめとするその作品を鑑賞しながら、天才が絵に込めた思いに迫る。
(筑摩書房 1000円+税)


















