「大相撲と鉄道」木村銀治郎著

公開日: 更新日:

 大相撲は年6回の本場所に加え、春夏秋冬4回の地方巡業があり、全国を回る。巡業のため日本相撲協会が利用する団体列車は「相撲列車」と呼ばれ、その手配をするのも「行司」の仕事だ。本書は、幕内格行司にして鉄道ファンでもある著者が、そんな大相撲と鉄道とのかかわりを紹介する業界エッセー。

 親方衆や力士などを含む日本相撲協会全体の移動手段の勘案と手配を一手に担う行司は「輸送係」と呼ばれる。年3回の地方本場所における東京から名古屋・大阪・福岡往復を新幹線を利用して行う「大移動」、鉄道の他に貸し切りバスや船舶・航空機などを駆使する地方巡業など、それぞれの舞台裏を詳述。

 人気力士の知られざるエピソードも満載で相撲ファン、鉄道ファン双方が満足する面白本。

(交通新聞社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束