「アンチ整理術」森博嗣著

公開日: 更新日:

 仕事場はいつも散らかり放題。整理する時間があったら、創作や工作に少しでも費やしたい、無駄なことに時間を使うのはバカげていると語る人気作家が、整理を切り口に説く生き方指南。

 そもそも、整理・整頓はなぜ必要とされているのか。その効果は精神的なものでしかないと指摘。自分で買ったものは、将来役に立つ可能性があり、断捨離などもってのほか。話題の「終活」も死後に自分の持っているものを処分する権利は子供にあるので、どうにでもしてもらえればよい。

 大事なのは自分の気持ちの断捨離、終活はまず死ぬ覚悟をしておくこと。そしてその次に不要な人間関係の断捨離へと進むべきだと説く。

「ものは散らかっているが、生き方は散らかっていない」と語る著者の言葉の数々に納得。

(講談社 726円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!