「だからフェイクにだまされる」石川幹人著

公開日: 更新日:

 私たちがフェイクを信じてしまうのは、人類が「協力上手なサル」だからだという。太古の昔、祖先たちは食糧確保のため協力を余儀なくされた。ゆえに仲間を信じて同調する心理傾向が進化し、それが私たちにも備わっているというのだ。ウソをつけば、集団から追い出されるから、フェイクに対応する仕組みが必要なく、進化しなかったのだ。

 しかし、文明の時代になり信頼を悪用するフェイクが登場。さらに、近年の情報メディアは「フェイクニュースでも、注目を集めれば広告収入が入る」仕組みで、フェイクの起きやすい社会構造をつくり出している。

 本書は、「進化心理学」の視点から、フェイクをつくり出したり拡散したりする心理構造や社会構造を解説、フェイク問題への対応策を提示する。

(筑摩書房 858円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網