「だからフェイクにだまされる」石川幹人著

公開日: 更新日:

 私たちがフェイクを信じてしまうのは、人類が「協力上手なサル」だからだという。太古の昔、祖先たちは食糧確保のため協力を余儀なくされた。ゆえに仲間を信じて同調する心理傾向が進化し、それが私たちにも備わっているというのだ。ウソをつけば、集団から追い出されるから、フェイクに対応する仕組みが必要なく、進化しなかったのだ。

 しかし、文明の時代になり信頼を悪用するフェイクが登場。さらに、近年の情報メディアは「フェイクニュースでも、注目を集めれば広告収入が入る」仕組みで、フェイクの起きやすい社会構造をつくり出している。

 本書は、「進化心理学」の視点から、フェイクをつくり出したり拡散したりする心理構造や社会構造を解説、フェイク問題への対応策を提示する。

(筑摩書房 858円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る