「嫌われ者の矜持」新堂冬樹著

公開日: 更新日:

 編集者、立浪慎吾は文芸部にいたが、志願して写真週刊誌「スラッシュ」に異動した。以前はスキャンダルを追う仕事を忌み嫌っていたのだが。5年前、同じ仕事をしていた父が死んだことがきっかけになった。

 自殺の名所で遺体が発見され、遺書に、スキャンダルを暴き、迷惑をかけた人たちに死をもって償いたいと書かれていた。そのため自殺だと思われたが、立浪は父が自分の仕事に罪の意識を感じていたとは思えなかった。

 父は芸能界のドン、大河内のスキャンダルを暴いた後、死体で発見されたのだ。立浪は黒幕を探り出して「立浪正蔵殺人事件」を記事にしようと動き出す。

 スクープを武器に、芸能界のドンに立ち向かう男の物語。 (光文社 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁