「カタニア先生は、キモい生きものに夢中!」ケネス・カタニア著 的場知之訳

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 著者はアメリカでは著名な神経科学の研究者なのだが、変わった生態の生きものが好きで、その脳と行動を調べてきた。

 例えば、ホシバナモグラは星形の鼻をもっていて、それは生物学の未解決の「難問」とされてきた。星形の鼻は「第三の手」なのか、それとも何らかのセンサーなのか。トンネル掘りに使うのか、それとも風変わりな求愛の儀式に使うのか。

 また、タイ、カンボジア、ベトナム南部に分布するヒゲミズヘビは頭と首をJ字形に曲げた変わった姿勢で微動だにせず魚を待ち続ける。魚が絶好の位置に来た時、電光石火のスピードで攻撃すると魚がまるで自殺するかのような動きを見せるのだ。

 生きものの変わった生態を解明する。

(化学同人 2530円)

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