「ネイチャー資本主義」夫馬賢治著

公開日: 更新日:

 近年、「環境に配慮する」という言葉が氾濫し、中途半端な対策が美談のごとく語られる。だが、事態はもはや環境に配慮するという次元の対策では、どうにもならないところまできている。

 一方で何かにつけて諸悪の根源を資本主義という「観念」に押し付ける主張が横行、思想家らが資本主義批判を繰り広げてきた。しかし、リーマン・ショック以降、金融界も経済界も急速に変貌を遂げ、現在ではむしろ資本主義の中から環境問題解決の糸口が現れてきているという。現に環境・社会・企業統治の各要素を考慮した「ESG投資」は約35兆ドル、全運用資産の約36%にまで広がっている。

 環境問題を克服するこうした新たな資本主義の姿を「ネイチャー資本主義」と名付け解説する経済・環境問題テキスト。 (PHP研究所 104
5円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?