「秘蔵映像でよみがえる 日本の廃線50」NHK『にっぽんの廃線』制作班著

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 今年は日本に鉄道が開業してから150年の佳節だが、その歴史の半分、戦後75年の間に400路線、距離にして7000キロが廃線になったという。

 本書は、そうした廃線の在りし日の姿をアーカイブから探し出し紹介したNHKの番組の書籍化。

 1975年3月に廃止された夕張鉄道(北海道炭礦汽船)はかつて北海道で最大の私鉄だった。石炭輸送の要として26年に夕張本町~栗山駅間で開通。4年後に野幌駅まで延伸し全線が開業した。石炭とともに旅客輸送も担ったが、炭鉱閉山で廃止となってしまった。蒸気機関車を2台連ねた重連運転の勇壮な姿が紹介される。

 他にも廃止後に一部区間が復活したJR可部線(広島)なども含め北から南まで50路線を紹介。

(祥伝社 1320円)

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