「チャイルド・デス・レビュー」フロントラインプレス取材班著

公開日: 更新日:

「チャイルド・デス・レビュー(CDR)」は日本では「予防のための子どもの死亡検証」と訳されている。

 日本の1~19歳の死亡原因の上位は「予防できる事故」であり、大人の過失が原因であることが多い。AEDが備えられていても、その使い方を知っている人間がいなかったりする。

 米国でCDRが導入されて、5年間で虐待による子どもの死亡が7割も減ったというデータもあり、日本でも導入に向けたモデル事業が行われているが、問題がある。

 日本の法医システムでは一般的に「人の死」を検証しないと、千葉大学大学院法医学教室の岩瀬博太郎教授は指摘する。他の国に比べ、日本では特に子どもの解剖率が低いのだ。

 子どもの命を守るための取り組みの現状を取材したジャーナリストらによるルポルタージュ。 (旬報社 1870円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒