「母という呪縛 娘という牢獄」齊藤彩著

公開日: 更新日:

 髙崎あかり(仮名・33歳)は両親が小学生のときに別居して以来、母との2人暮らしだった。

 文系だったのに母に強制され、9年も浪人して医大の看護学科に入学。看護師になっても母は納得せず、さらに助産師学校の受験を強制。友達との連絡用のスマホを壊して、土下座して謝罪することを要求した。助産師学校を受験するが落ちて母に叱責され、包丁で母を刺した。

 その夜、ツイッターに「モンスターを倒した。これで一安心だ」と投稿する。その後、ずっと見たかったドラマを見たと控訴審で告白した。

 司法記者出身の著者が、大阪拘置所に勾留中のあかりとの往復書簡を基にまとめたノンフィクション。

(講談社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?