「人類初の南極越冬船」 ジュリアン・サンクトン著、越智正子訳

公開日: 更新日:

 1926年、レヴンワース刑務所に収監されている医師クックに面会人があった。彼は高名な探検家で、2人はかつてベルジカ号で南極探検に行った仲間だったのだ。

 オランダから独立してまもないベルギーは、1897年、地質学上のデータを集めるために、蒸気式捕鯨船ベルジカ号で南極へ探検隊を派遣した。

 だが、これは国家的な取り組みというより、南極探検隊隊長、ジェルラッシュの執念によるものだった。スウェーデンの探検家、ノルデンショルド男爵の南極探検が頓挫したのを知り、出資を募って実現にこぎつけたのだ。8月にオーステンデを出港したが、翌年元日、船は暗礁に乗り上げて身動きがとれなくなった。

 座礁と原因不明の病と闘いながら南極を目指した男たちの記録。 (パンローリング 2200円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体