「鉄道と国家」小牟田哲彦著

公開日: 更新日:

「鉄道と国家」小牟田哲彦著

 鉄道の敷設事業はインフラ整備ゆえに、政治と密接に関連してきた。鉄道史をひもとき、そんな政治と鉄道の関係を解き明かす歴史テキスト。

 日本の鉄道は創業時から、線路の幅である「軌間」問題に直面し続けている。国際標準軌ではなく、それより狭い狭軌を選択したのは、大隈重信だが、彼は後に自身の判断が誤りだったと認めている。

 なぜ日本の鉄道は狭軌で建設されたのか、その背景を考察しながら、鉄道建設をその経済性や軍事的有用性よりも、明治政府が政権運営の円滑化や外交交渉の進展を図る手段として重視していたことを明らかにする。

 以降、原敬や佐藤栄作、田中角栄など大物政治家らの介入によって生まれた路線や赤字路線の存廃、新駅誕生の舞台裏など。多くのエピソードで鉄道の近現代史をたどる。 (交通新聞社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中村メイコさん「大切なものから処分するとその先の断捨離が進む」

  2. 2

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  3. 3

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  4. 4

    元小結・常幸龍貴之さんは土俵付きレストランの店長に「序の口デビュー27連勝」の記録持つ

  5. 5

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  1. 6

    “女性芸能人”を斡旋? また炎上中…timelesz篠塚大輝の繰り返す失言と秀才キャラの崩壊がもたらす影響

  2. 7

    原菜乃華がWEST.重岡大毅"デキ婚"発表で「深刻なもらい事故」…ヒロイン競争は“ライバル”出口夏希が王手

  3. 8

    「ちょっと一発かまそうよ」 城島健司の発案で結果的に他球団の選手には“申し訳ないこと”をした

  4. 9

    中森明菜が完全復活 結果的に長期休養がその価値を上げたが、応えられるだけの資質を持っていた

  5. 10

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた