著者のコラム一覧
蝉谷めぐ実

1992年、大阪府生まれ。2020年「化け者心中」で第11回小説野性時代新人賞、21年、同作で第27回中山義秀文学賞受賞。22年「おんなの女房」で第10回野村胡堂文学賞、23年、同作で第44回吉川英治文学新人賞受賞。

(9)首筋の後毛に色気が匂う

公開日: 更新日:
イラスト・すり餌

 権之助はお佐那が己の心を晴らすよりも、お佐那のこれから先のことの方が心配でならぬ。

「あれは一時沸いただけの怒りでやるものじゃあない。ともに襲ってくれる人間を集めんのもそう簡単じゃあねえだろう。今のところは何人くらいが集まってくれそうな見込みなんだい」

 うわなり打… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,238文字/全文1,379文字)

【連載】うわなり合戦

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然