「最後は住みたい町に暮らす」井形慶子著

公開日: 更新日:

「最後は住みたい町に暮らす」井形慶子著

 著者は父が80歳のとき、両親を海外旅行に連れていったが、そのとき、両親がボケはじめているのに気づく。両親は母方の祖父母の家の隣の「絶景御殿」に住んでいたが、母が階段から転げ落ちたりすることが続いた。

 両親がバスで買い出しに行く商店街にある洋品店にはテーブル席があり、年配の客がパンを食べながらおしゃべりしている。ここはひとり暮らしの高齢者の憩いの場になっている。

 そのエリアにあるマンションが販売されるという。著者が見つけたマンションのことを母が「あなたとできるだけ長く一緒に生活するためよ」と話したら、父は承諾した。

 老後の生活に必要なことをつづったエッセー。

(集英社 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」