「性の境界」松岡正剛著

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「性の境界」松岡正剛著

 セックス(性差)とジェンダー(性別)、そしてLGBTQ+など、近年、私たちが学び直し、認識を改めなければならないさまざまなテーマについて書かれた書物を読み解くブックエッセー集。

 そもそも多くの生物において、その本質的な生命活動は、性がなくても維持されてきた。ではなぜ、細菌細胞は「分裂」という行為によって生殖するようになったのか。その「性」の謎に迫った生物学者リン・マーグリス(あのカール・セーガンの元妻)と息子のドリオン・セーガンによる「性の起源」などでまずは性の多様性について考える。

 ほか、ペニスについて何から何まで書いてある「ペニスの文化史」やゲイマガジンを創刊した伊藤文学の「『薔薇族』編集長」など、学術書から一般書まで縦横無尽に読み込み、人間の深淵に迫る。 (KADOKAWA 1980円)

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