「直観脳」岩立康男著

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「直観脳」岩立康男著

 人が決断を下すとき、「報酬」と「苦労・リスク」をはかりにかけ、前者を最大限、後者を最小限にしようと行動を選択する。最新の脳科学で、報酬と苦労やリスクのバランスを見極めようとする際に活性化する脳部位の存在が明らかになったという。

 この見極めには非常に広い範囲の脳が使われ、脳を広く使って意思決定する人ほど、経済的な報酬を最大化できることも明らかになっているそうだ。優れた意思決定に重要なのは、脳に蓄えられたその人の歴史と記憶。脳の広い範囲に蓄えられた記憶にアクセスしやすくしなくてはいけないのだ。

 本書は、脳の専門医がこうした直観のメカニズムに基づく決定が、脳のどの部位を使って、どのようになされるかを解説。さらに、直観力を高めるための脳の使い方や思考法を教えてくれるテキスト。 (朝日新聞出版 957円)

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