「時代に愛された人たち」中野裕子著

公開日: 更新日:

「時代に愛された人たち」中野裕子著

 狂言師、和泉元彌の母、節子(82歳)は、かつてワイドショーや「笑っていいとも!」に出演し、周囲に迎合しない発言で人気があった。最近はYouTubeチャンネルに出演し、狂言のPRに努めている。

 26歳で和泉流十九世宗家和泉元秀に嫁いだ。現在は狂言プロデューサーとして、長男の元彌、初の女性狂言師となった長女の淳子、次女の三宅藤九郎らによる和泉流狂言の舞台をプロデュースしている。「頑固ババア」と言われても気にしない。「同調しすぎたら、自分が壊れてしまいます」と。

 ほかに、元「キネマ旬報」編集長で、「湯布院映画祭」などの仕掛け人となった映画評論家の白井佳夫、プロゴルファー・横峯さくらの父、良郎ら、話題の人として注目された44人が当時と今を語る。 (論創社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    泉房穂氏は斎藤元彦知事に謝罪後「テレビから消えた」騒動が…"物言う"コメンテーターの現在地

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  5. 5

    斎藤元彦知事の“疑惑”長期化で「オールドメディア対SNS」も第二幕へ…ホリエモンの苦言にSNSも賛同

  1. 6

    元不倫相手の孤独死で…桂文枝「人間国宝」認定は絶望的に

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    斎藤元彦知事は“無双”から絶体絶命に…公選法違反疑惑で刑事告発した上脇教授と郷原弁護士に聞いた

  4. 9

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 10

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中