「おいしいごはんが食べられますように」高瀬隼子著

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「おいしいごはんが食べられますように」高瀬隼子著

 ラベルパッケージの製作会社で働く二谷は、食べることに興味を持てず1日3食カップ麺だけで過ごしてもいい。エネルギーを摂取するための行動に、いちいち「おいしい」という感情を抱き、示さなければならないことにも疲れる。交際する同僚の芦川はそんな二谷の家に泊まりに来るたびせっせと料理を作り一緒に食べるが、二谷にとってはいちいち反応するのが面倒ではある。

 職場での芦川は、体調を理由にすぐに早退したり欠勤したりする。しわ寄せで仕事が増える同僚の押尾は、ある日、仕事帰りに愚痴をこぼした二谷に「私と一緒に芦川さんにいじわるしませんか」と誘ってみる。

 職場内の微妙な人間関係を食べることをテーマに描き出す芥川賞受賞作。

(講談社 660円)

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