著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(7)記者が卑屈な笑みを浮かべる

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

「おまえ」

「庄子さんの顔もあるから、うまく書きますよ。それに──いい記事になりゃ、褒美も渡します」

 卑屈な笑みを浮かべ、渡部は階段を下っていった。

「大丈夫ですか。誰ですか、あの男」

「渡部っていう夕刊紙の記者だ。長年麻布署や都市部の署を張ってる。おれ… 

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