全身をかきむしって血だらけに…芸人ちびシャトルさん“アレルギー”との苦闘

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ちびシャトルさん(芸人/34歳)=アレルギー・アトピー性皮膚炎

 物心つく前から全身がかゆくてかきむしっていたので、幼少期の写真はどれも傷だらけ。母は僕を連れて県をまたいで何十軒も病院を訪ね歩きました。

 でも、どこへ行っても「アトピー性皮膚炎」と診断されてステロイドを処方されました。それは症状を抑えるための薬で特効薬がないとのこと。原因が特定できないと言われ、「自分は原因のわからないアトピーなのだ」と大人になるまで思い込んでいました。実際はアレルギー反応なのに、「アトピー」という言葉に惑わされていたのです。

 アレルギーは、本来なら細菌やウイルスから体を守る免疫機能ですが、花粉や食べ物のような無害なものでも排除しようと過剰に反応して、かゆみや発疹、呼吸困難なども引き起こす現象だといわれています。

 一番ひどかったのは小学校から中学校の頃です。寝ている間に無意識に全身をかきむしって、パジャマもシーツも血だらけになるので、僕から父にお願いして、寝る前に毎晩、両手をロープで縛ってもらうようにしたのです。でもかゆいので、体をくねらせて何がなんでもかこうとするんですよね。結果、全然眠れない。そこで考え出したのが「縛られた状態で気絶するまで腹筋をする」こと。本当です。それが日課でした。

 ただ、腕を縛っても朝にはパジャマやシーツは血だらけでした。血が固まりシーツにくっつく感覚や、血の臭いが嫌で朝がくるのが怖かったですし、夜眠りにつくのも嫌でした。

 自分が人並外れたかゆみの持ち主だと知ったのは中学1年生のときです。大学病院で、アレルギーの度合いを示すIgE数値を測ったところ、成人男性の平均値が170IU/ミリリットルで、200や300でも日常生活に支障が出るレベルなのに、僕は12歳で1万5000を叩き出しました。あらゆるものに対してアレルギー反応を起こしてしまうレベルです。医師に「こんな数値は見たことがないので今後の参考資料にさせてください」と言われました。

 でも、そのとき医師は子供にもわかるようにIgE数値を「かゆみ数値」と言っていたので、この後もずっと自分はアトピーだと思い続け、どんな症状も全部アトピーのせいにしていました。

 ハッキリ避けていたのは、幼稚園の節分で豆の代わりに食べた直後に嘔吐した「ピーナツ」と、吸い込むとすぐにぜんそくの発作を起こす「チリやホコリ」。でも、それ以外は普通に食べたり飲んだりしていました。

 大人になるにつれ、自分だけ体調が悪くなる経験を重ねました。

 会社の人と豚しゃぶを食べたら、翌日は自分だけ下痢や嘔吐に見舞われたり、芸人になってからも先輩の実家から届いたジャガイモをみんなで食べたら、ひとりだけ腸炎になったり……。

 そんな体験の中で、これだけはどんなに食べても大丈夫だとわかったのは、白米と鶏肉とグミ。一時はこの3つだけを中心に食べていました。米醤油、米みそ、米粉パンや米粉麺などを駆使しました。

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