球界初の“左右両投げ投手”元南海・近田豊年さん 25店舗も展開「駅前ゴルフスクール」関西校長に

公開日: 更新日:

近田豊年(元南海ホークス投手/60歳)

 WBCは残念な結果で幕を閉じた。これからはまた大谷の二刀流に注目が集まるだろうが、その大谷もなし得なかったことをやってのけたプロ野球選手がかつていた。南海-阪神で4シーズンプレーした近田豊年投手。史上初のスイッチピッチャーとして話題を呼んだものだが……。

  ◇  ◇  ◇

 バチ~ン! ドシュッ! ──室内に響くナイスショットの音。すかさず近田さんの合いの手が入る。「イイ感じイイ感じ」「100点満点中120て~ん」「今日イチでーす」。

 大阪、兵庫、京都、奈良で25店舗を展開する「駅前ゴルフスクール」。近田さんは関西校長の肩書でレッスンプロを務めているのだ。1991年の現役引退後、プロゴルファーを目指しながらゴルフ場のスクールで活動。11年前に「インドアをやりませんか」と誘われ、自ら考案した“虎の巻”を引っさげて飛び込んだという。

「近田式メソッドです。ボクはフォームなどのワンポイント指導はやらない。引退後に福岡の大学教授と知り合って運動生理学を学び、ボクの経験を加えた。30年ほど改良を重ね完成させました」

 その中身はこうだ。①ゴルフビクス30回②3本素振り30回③ドライバー全力素振り30回④ドライバー15球⑤バランスディスク10分間⑥1本足打法20球⑦アプローチ練習⑧自由練習。1コマ50分のレッスンでこれだけのメニューをこなす。

 特に不安定なディスクに両足を乗せ、近田さんが矢継ぎ早に足元へボールを置く⑤は肉体的に相当きつい。約150球を打ち込んだ30歳の女性は「しんどいけど、半年前から通って132のベストスコアが出た。40打以上も縮めたんですよ」と汗だくで笑った。

「背骨の筋肉が強化され、腰を曲げていた80代の女性が普通に歩けるようにもなったんです。ダイエット代わりに取り組む人も多く、半年で20キロ減量した会員さんもいますよ」。

 25店舗を掛け持ちで回りながら展開する近田式メソッドは評判が評判を呼び、現在の会員数は約4000人と飛躍的に伸びたとか。

「ウチで作っている『スベッティ』というティーも人気なんですよ。球と接する部分がテフロン加工で摩擦が少なく、飛距離が出てルール適合だからプロも使っています」

 ゴルフは年齢も性別も関係なく一緒にプレーできるスポーツ。友達の輪が広がり、会員さんどうしでコンペも開催していますよ。楽しくレッスンして会員さんの笑顔が増える。ボクの気持ちも晴れるし、この仕事の最大のやりがいはそこですね」

 そう言い切ったあと「でもね、何だかんだ言って野球は今でも好きなんですよ」とポツリ。近田さんにとっては野球イコール左右両投げ。どれほど好きなのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  3. 3

    侍J投手コーチに飛び交う悪評「データを扱えない」 “構造的欠陥”も相まり大いなる不安

  4. 4

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 5

    高市首相初訪米での英語挨拶にトランプ大統領「通訳使え」…案の定SNSで蒸し返された“経歴疑惑”

  1. 6

    佐々木朗希とドジャースに“密約”か OP戦ズタボロ防御率13.50でも開幕ローテ入りのナゾ

  2. 7

    (49)生活保護世帯が増加中 “基本的生活”と地域住民との交流でハッピー

  3. 8

    高市首相の“悪態答弁”にSNSで批判殺到! 共産&れいわの質問に「不貞腐れたガキレベル」の横柄さだった理由

  4. 9

    議員会館でも身体重ね…“不倫男”松本文科相は辞任秒読み! 虚偽答弁疑惑に「コメント控える」連発の卑劣

  5. 10

    宮舘涼太“臆測”強調でSnow Man「国民的人気」に急ブレーキ危機…“めめ不在”の痛手