「和食の知られざる世界」辻芳樹著

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■異文化の視点で「和食」を考察

 幼いころから父・辻静雄に味覚教育を受け、12歳から海外留学してきた著者が、異文化の視点で「日本人が知らない世界の中の和食」を伝える食の案内書。

 まずは、現在の和食の世界的ブームの背景を探る。年商200億円を超えるという一大チェーン「ノブ」やニューヨークで人気のラーメン店「一風堂」などを例に、異文化の流れの中に入り込むそれぞれの「変換力」に注目。京都のある料理店のご飯と目刺しをメーンディッシュにする「あたり前でありながら特別な」料理など、豊富なエピソードで和食の神髄とは何か、さらにどのようにすれば味覚を磨くことができるのかなどをつづっていく。
(新潮社 720円)

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