「飼い犬に腹を噛まれる」彬子女王著

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「飼い犬に腹を噛まれる」彬子女王著

 著者は温泉が好きだ。犬も大好きだが犬アレルギーなので、友人宅で飼ってもらっている。その雄犬の子が生まれ、新しい飼い主に引き渡す前に親子の対面をすることに。著者が子犬を抱いていると、知らない子犬が我が物顔でいるのが気に入らなかったのか、さんざん吠えたあげくに著者の腹に噛みついた。かなり痛かったので確かめたら赤あざになっている。「大人げない」と叱ったらしょんぼりしていたが、男の嫉妬は恐ろしい。

 友人と行った温泉でゆっくりつかった翌朝、なんと傷が劇的によくなっていた! 友人の間では「飼い犬に腹を噛まれた姫」と言われている。

 三笠宮家のプリンセスの軽妙なエッセー集。 (PHP研究所 1485円)

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