「新蔵月に吼える」志水辰夫著

公開日: 更新日:

「新蔵月に吼える」志水辰夫著

 春日の荘で執事を務める新蔵は、山中で罠にかかった野兎を見つけた。茂みから10歳くらいの娘が現れ、兎をとらえ、小刀で見事にさばくのを見て、新蔵は驚く。娘は新蔵が向かっていた栗平に住む「ゆふ」だった。栗平は人里離れた山中で、凶作のため生地を捨てて逃亡してきた百姓が住みついている地だ。

 ある日、新蔵は宇佐神宮の奥社である大元神社の巫女、「しをん」から、「ゆふ」は宇佐神宮の祭神を祭ることができる比売巫女(ひめみこ)だと教えられた。「しをん」は「ゆふ」がこの地にとどまってほしいと願うが、得体の知れない連中が村に潜入する。

 不思議な力を持つ娘を宇佐神宮へ送り届ける男を描く時代小説。

(徳間書店 2200円)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    阪神・藤川監督「森下&佐藤輝依存」の無策露呈…極端な“外弁慶”で甲子園残り11試合が最大の鬼門に

  1. 6

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  2. 7

    小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ

  3. 8

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

  4. 9

    高市首相の内閣改造めぐる迷走と誤算…維新の「本命」外し“スネ傷”中司幹事長起用のウラ事情

  5. 10

    林芳正総務相は結局、留任か…高市首相が画策「内閣改造で総裁選ライバル潰し」に“白旗”