「人生を豊かにする 歴史・時代小説教室」安部龍太郎、門井慶喜、畠中恵著

公開日: 更新日:

 人気作家3人が各自の体験をもとに語る歴史・時代小説の書き方講座。

しゃばけ」でデビューした畠中恵氏は、漫画家から小説家に転向した異色の経歴の持ち主。小説教室に通い、新人賞に応募して、賞をとって作家になったが、初めて賞に応募するまで8年近くかかったという。実在の人物を描く歴史小説とは異なり、時代小説は主人公を作家がつくるので資料がない。まずは主人公が生きている時代を設定して、その時代の資料を読むことから始め、著者自身がその江戸の町で暮らしていけるだけの知識を得ることが必要だと説く。

 題材の探し方や史実と創作のバランスなど、各人がどのように自身の書き方を見つけ、スキルアップしてきたのか、「秘伝」を惜しげもなく公開。

(文藝春秋 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性