「人生を豊かにする 歴史・時代小説教室」安部龍太郎、門井慶喜、畠中恵著

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 人気作家3人が各自の体験をもとに語る歴史・時代小説の書き方講座。

しゃばけ」でデビューした畠中恵氏は、漫画家から小説家に転向した異色の経歴の持ち主。小説教室に通い、新人賞に応募して、賞をとって作家になったが、初めて賞に応募するまで8年近くかかったという。実在の人物を描く歴史小説とは異なり、時代小説は主人公を作家がつくるので資料がない。まずは主人公が生きている時代を設定して、その時代の資料を読むことから始め、著者自身がその江戸の町で暮らしていけるだけの知識を得ることが必要だと説く。

 題材の探し方や史実と創作のバランスなど、各人がどのように自身の書き方を見つけ、スキルアップしてきたのか、「秘伝」を惜しげもなく公開。

(文藝春秋 880円)

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