「戦争の美術史」宮下規久朗著

公開日: 更新日:

「戦争の美術史」宮下規久朗著

 戦争を主題にした美術作品は太古から制作され、美術史を彩ってきた。多くは、戦争を称えるものだが、近代になると反戦の主張を帯びるようになる。そして単に事実を記録するだけでなく、芸術の力によって悲劇を記憶させ、人間の在り方や生死について考えさせる。

 古今東西の「戦争美術」を紹介しながら、美術と戦争の関係について考察するアートテキスト。

 記録に残る史上最古の戦争、カデシュの戦い(前1274年)を描いたエジプトのアブ・シンベル神殿の壁面のレリーフや日本の「蒙古襲来絵詞」をはじめ、原爆を主題にした多くの作品、ベトナム戦争やホロコーストを題材にした現代の作品まで。記録・戦勝の誇示・追悼・反戦・警告などさまざまな性格を持つ戦争美術を読み解いていく。 (岩波書店 1496円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    阪神・藤川監督「森下&佐藤輝依存」の無策露呈…極端な“外弁慶”で甲子園残り11試合が最大の鬼門に

  1. 6

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  2. 7

    小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ

  3. 8

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

  4. 9

    高市首相の内閣改造めぐる迷走と誤算…維新の「本命」外し“スネ傷”中司幹事長起用のウラ事情

  5. 10

    林芳正総務相は結局、留任か…高市首相が画策「内閣改造で総裁選ライバル潰し」に“白旗”