「戦争の美術史」宮下規久朗著

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「戦争の美術史」宮下規久朗著

 戦争を主題にした美術作品は太古から制作され、美術史を彩ってきた。多くは、戦争を称えるものだが、近代になると反戦の主張を帯びるようになる。そして単に事実を記録するだけでなく、芸術の力によって悲劇を記憶させ、人間の在り方や生死について考えさせる。

 古今東西の「戦争美術」を紹介しながら、美術と戦争の関係について考察するアートテキスト。

 記録に残る史上最古の戦争、カデシュの戦い(前1274年)を描いたエジプトのアブ・シンベル神殿の壁面のレリーフや日本の「蒙古襲来絵詞」をはじめ、原爆を主題にした多くの作品、ベトナム戦争やホロコーストを題材にした現代の作品まで。記録・戦勝の誇示・追悼・反戦・警告などさまざまな性格を持つ戦争美術を読み解いていく。 (岩波書店 1496円)

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