「資本主義はなぜ限界なのか」江原慶著
「資本主義はなぜ限界なのか」江原慶著
経済学は生まれながらにして経済成長を目指し、経済成長は、一貫して社会の目標となってきた。
日本は長らく低成長率にあえいできたが、実はほかの先進国も成長率は右肩下がりを続けている。さらに近年では成長率がプラスでも経済格差は拡大しており、経済成長が多くの人々の経済状況の向上とリンクした時代は過去のものとなっている。経済成長が経済危機にもろく、多くの人々に望ましい豊かさを提供できていないのなら、経済成長を希求することそのものを再考すべきときが来ていると著者は指摘する。
本書は、成長を続けてきた資本主義が到達しつつあるさまざまな限界に目を凝らし、経済成長の追求を意識的に断ち切る「脱成長の経済学」を論じたテキスト。
(筑摩書房 1012円)


















