「これからの時代を生き抜くための資本主義入門」丸山俊一著

公開日: 更新日:

これからの時代を生き抜くための資本主義入門」丸山俊一著

 ITなどのデジタル技術によって情報の伝達が非常に便利になった。だが、それによって生まれた差異による利潤獲得競争が激化して労働者の心をさいなみ、社会の形もゆがんでいる。

 21世紀になって「アテンション・エコノミー」という概念が広まった。消費経済から情報経済に移行する過程で、人間のアテンション(注意力)が貴重な資源に変容すると予測する。人の関心や注目の度合いが経済的な価値をもつ商品となり、それが貨幣のような機能をもつ状況が到来するのだ。

 NHKでエグゼクティブプロデューサーとして「欲望」をキーワードにドキュメントを企画した経済学者が21世紀の資本主義を読み解く。

(辰巳出版 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?